2021年5月7日金曜日

5/7 今日の気になる記事

 


【朝日新聞DIGITAL】

マスク不着用や外飲み「法律で制限を」 大阪・松井市長

【讀賣新聞オンライン(Yahoo!ニュース)】

高齢者施設で入所者14人死亡…職員と合わせ61人感染のクラスター

【株式会社アール&ディ】

大阪府検査数と陽性率(1/1~5/6)



大阪市の松井一郎市長は6日、マスクの不着用や「外飲み」などを制限するため、罰則付きの法律を制定するべきだとの考えを示しました。「本来は私権制限はするべきではないが、人の命にかかわる状況になっているんだから、早期に国会で(法整備について)議論するべきだ」と訴えたそうです。

吉村知事も私権制限についての発言をされていますが、この議論の中で凄く違和感を感じるのは、例えばマスクの不着用や外飲みに罰則を設けたとしても、今の大阪の医療提供体制ではすぐに医療現場が逼迫するのは目に見えています。

880万人の人口を抱える大阪において、数百の重症病床では足りないことは明らかであり、何度も本ブログで訴えているように、現在の指定感染症2類相当の扱いで病床数の確保が難しいのであれば、国に対して5類指定への変更を働きかけるなり、病院に対して強制力をもって患者の受け入れを迫るなり、やれることがまだまだあると感じてしまいます。

これ以上受け入れる病床もないのに、無症状者に対するモニタリング調査を継続している状態では、一向に状況は改善しないでしょう。



大阪府門真市の高齢者施設で4月中旬以降、少なくとも入所者と職員の計61人が新型コロナウイルスに感染するクラスター(集団感染)が発生し、このうち入所者の男女14人が死亡したことが、市などへの取材でわかりました。亡くなったのは施設定員(44人)の3分の1に相当するとのことです。

4月11日に入所者2人が発熱し、その後施設内で感染拡大、入所者39人と職員22人の感染が確認されました。入院先が決まらず施設で療養中だった入所者を含む14人が死亡したそうです。

神戸市長田区の高齢者施設でも、入所者ら100人超が感染するクラスターが発生し、10人以上が死亡したことがわかりました。患者の多くは施設内で療養していたようです。

これはかなり衝撃的な内容です。大阪、兵庫は緊急事態宣言により飲食店や商業施設への人流を抑制していますが、この記事について言えば、これだけ感染症対策をやっていても、高齢者施設でのクラスターは防ぐことが出来ていないということです。

病院などでのクラスターの記事も目にしますが、これだけ感染対策の情報が出ていてもクラスターを防ぐことが出来ないということは、根本的に対策方法が間違っているのではないかと感じます。

何故クラスターが発生したのかを徹底的に検証し、現在の対策が合っているのか検証するべきです。また、この大阪の事例のように、感染した高齢者が入院することも出来ずに亡くなることの無いよう、まだ重症病床に余裕のある都道府県へ協力を要請することも必要ではないでしょうか。



2021年1月から大阪府が発表している数字をグラフにしていますが、1月と4月を比較した場合、検査数、陽性者数、重症者数は2倍ほどに増加していますが、死者数は1月より4月の方が減少しています。

陽性率もほぼ変わっていない中で医療が限界にきているというのは、大阪府の無謀な検査数増加により、無症状や軽症の陽性者が大量に発生し、自宅療養や宿泊療養で外出出来ない状況が続くこと(免疫力の低下)により、不調を訴える人が増加し、入院病床が圧迫、または発症した患者が入院出来ないことによって重症化するというような負のサイクルに陥っている気がしてなりません。

コロナ騒動の初期に、発熱後3~4日は自宅待機となっていた時、あっという間に重症化してしまうことがありましたが、その時と近い状況に大阪がなっているのではないでしょうか。

まずは政府と協力して進めているモニタリング調査を中断し、医療提供体制を拡充して、症状のある人に対してのみ検査を実施することで状況を改善すべきです。指定感染症2類相当→5類への変更も国に働きかけていけば、この混乱も解消するのではないでしょうか。

大阪で起こっていることは、変異株の猛威ではなく、入院が必要な人数分の病床が無いという極めて単純な問題だと思います。

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